毎日新聞に掲載されました

2018年5月15日の毎日新聞に掲載されました。

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記事の内容は下記になります。

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アクリル絵の具の直筆ドローイングでにじみを出したり、アップした花の写真をコラージュする独特の技法と画想で抽象画を描く若生ひとみさん(相模原市)の「伝統美と光の演出 ワンネスアート展」が、同市緑区牧野の「野山の食堂」で開かれている。里山の息吹の中で森林浴を楽しむような、パステルカラー調のほんわかした風合いの癒やし系の作品18点を展示した。28日まで。

 コットンパルプを原料に手すきに近い製法で作られるアルシュ水彩紙に薄めたアクリル絵の具を使って、里山と「人はみな深いところでつながっている」というワンネスの表現を直感的に刷毛(はけ)でドローイングする。

 にじみが出てぼかしの効いた抽象画のほか、抽象画とトルコキキョウやサクラなどの花をアップした写真をパソコンに取り込んでコラージュした作品の2タイプがある。若生さん自作の和歌を添えた作品もある。心のやすらぎ、気持ちの和らぎを追求した。

 横浜市出身で武蔵野美術大で視覚伝達デザインを学んだ。2013年から同食堂に隣り合う県立芸術の家の庭が四季を通じて制作現場。厳冬期は絵の具が氷って後から溶け出すにじみも絵に取り込む。直感的な表現とあってに全て1点もの。昨年はこの作品で舞扇も制作した。スカーフやストールにも応用した作品づくりを手掛ける予定。【高橋和夫】